機械工学科からITのエンジニアへ、進路を大きく変更した現役エンジニアの田代くん。
通常、機械工学科で学んでいる学生たちは自動車好きだが、彼は別の理由で機械工学科を選択しました。しかも、その機械工学科を中退し、ITエンジニアの道に進むという驚くべき進路へと大きく舵を取りました。
では、なぜ、田代くんはそのような進路を選択したのでしょうか?インタビューの第一弾をお届けします。
現役エンジニア田代くんインタビューvol.1
車好きでないが機械工学科へ進んだ理由
――学生時代はどんなことをしていたんですか。
大学では機械工学を学んでいました。理系です。エンジンを組み立てたり、3D-CADで設計図を書いたり、ということをしていました。
自動車や設計に憧れている人たちが集まる学部なので、日常の会話も好きな車の話などが多く、実際そういう関連の仕事に就く人がほとんどでした。ところが僕はあまり車に興味がなくて…(笑)。
ただ、パソコン自体には、以前から慣れ親しんでいました。小学校ではパワーポイントを使ったプレゼンテーションを学ぶ授業がありましたし。小中学生の時にパソコンを触る機会は、人より多かったかもしれません。今思うとありがたい環境でしたね。
――車が好きなわけではないのに、機械工学科へ進んだ理由は?
「便利なものをつくる」ということが楽しそうだな、と思ったからです。
当時は就職率もよく、それが理由で機械工学を選ぶ人も多かった。自分も、いったんここへ入って、それからいろいろ考えてみようと思いました。
その結果、自分は自動車屋さんや設計屋さんというのはちょっと違うかなと感じたんです。
そこでITへの道を考え始め、ならば最後まで通う必要もないなと思い、大学は中退することにしました。
今の世界を早めにポン!と出て、受け入れてもらえるところで経験を積んだほうが得策だと思ったからです。
エンジニアを目指すきっかけ
――ITを考えたのは、どういうきっかけですか。
大学3年生から4年生に進級する時、研究室に仮配属されて先輩から引き継ぎを受けるんですが、僕のいた研究室は主に実験を日頃から行う研究室。
その研究室の教授が作った実験用のソフトが、僕が1、2年生の頃から実験で使っていたソフトとは比べ物にならないほど、格段に使い勝手がよかったんです。そこで、
「こんな便利なものがあったなんて! 自分でこういうソフトが作れたら面白いだろうな~」
と思ったのが発端でした。
――やっぱりものをつくるのが好きだったんですね。
そうですね。機械工学科に入ったきっかけも、「ものをつくってみたい」だったので。ITなら自分ひとりでも気軽にできそうな気がして、楽しそうだなぁと思えました。
大学中退後、プログラミングスクールをいくつか見て、そのうちの1つに通いました。
1ヶ月通ったところで面接を受けたのが、今のコラボテクノです。面接1社目で、すぐに決めました。
――初めての就職活動で、いきなり即決とは勇気がありますね。決め手は?
面接って、堅くて形式張ったものだと思っていたので、そのつもりで自分の強みなどを短時間でアピールできるように準備して臨んだんです。
それを社長の吉田さんに
「そういうのはいいから」
とぶち壊されて、衝撃を受けました(笑)。
インパクトが大きかったですね。
面接というより、親戚のおじさんに身の上話を聞いてもらうという感じ。面白そうな会社だな、と直感的に決めました。
まとめ
車好きでないが、機械工学科へ進み、なぜかしっくりと来ないまま日々を過ごし、最終的には大学中退へ。
そして、大学を中退してエンジニアを志したきっかけが、研究室のソフトだったという話は非常に興味を惹かれました。
「数学の点数がいいから理系」「国語の成績がいいから文系」と安易に進路を選んだものの、何かしっくりとせず、モヤモヤした気持ちを抱えたまま日々の生活をしている人にとっては、非常に参考になった話ではないでしょうか。
さて、次回は、「プログラミングスクールという進路は間違っていなかった」と題しまして、実際にITエンジニアになって感じたことを中心に話を伺ってきました。
お楽しみに。
▼プログラミングスクールという進路は間違っていなかった
https://techcompass-tensyoku.pro/contents/challenge/vol21tashiro2/