製薬会社からエンジニアへまさかの転身

エンジニア未経験からの挑戦

製薬会社からjavaやphpのエンジニアへまさかの転身をした人物にインタビューしてきました。製薬会社といえば、エリートが歩む成功組の企業。にも関わらず、あっさりと退職し、紆余曲折を経ながらもエンジニアへとたどり着いたそうです。
では、果たして、どういった理由で製薬会社を退職をしたのでしょうか?

javaやphpのエンジニア「山本くん」インタビュー vol.1

そもそも、IT業界のエンジニアには、意外とさまざまな転職歴を持っている人がいます。学生時代からエンジニアに向かって一直線に進んできた人もいれば、さまざまな紆余曲折を経て、ようやく辿り着いたのが「エンジニア」という人も。
そこで、今回はコラボテクノで、javaやphpのエンジニアとして活躍する山本くんに「なぜ、未経験からエンジニアになれたのか?」というテーマで、話を聞いてみました。
しかし、彼から出てきた話は驚きの連続の話ばかり。その驚きのエピソードをぜひご覧ください。

最初に触れた言語は「COBOL」

――まずは、これまでの職歴を教えてください。

2007年に関西の私立大学薬学部を卒業して、外資系の大手製薬会社に入社しました。名古屋支社にMR(=医薬情報担当者)として配属され、病院を回っていたんです。
お給料はよかったんですが、1年半で辞めました。その理由の一つは「手に職をつけたい」でした。

僕の仕事は普通の営業と違って、納期や価格の交渉をすることもなく法にしっかり守られているルート営業。このままでは潰しの効かない人間になってしまうと思ったんです。

また、40歳、50歳もこの仕事を続けている自分を想像した時に、ワクワクできなかったのも大きかった。その年齢に達した時、もっと楽しんでいたい。そう思ったこともきっかけになりました。

おりしも「これからITの波がドーンときそうだな」という時期。そっちの分野なら手に職もつけられるのでは、と思いました。
何より、何かを作ってみるってすごく楽しそうだなと思ったんです。
知識も経験もないけど、大学の入学祝いに買ってもらったパソコンをずっといじる毎日だったので、「好きなことを仕事にしてみよう」と。

そこでまず、行政機関などの帳票システムを構築している会社に入社しました。
COBOL(プログラミング言語の一つ)を扱っている会社で、OJTで実務的 をいろいろ教えてもらいながら働くことができて、僕にとっては願ったり叶ったりでした。

転職した会社がまさかの倒産!?

――そこで少しずつスキルを身につけたんですね。

はい。ところが入社1年3カ月後に、会社がまさかの倒産
さらには「一緒に何か始めよう」と話していたその会社の先輩が、キャバクラにハマりすぎてお金がなくなり、実現できなくなった、なんてことも(笑)。

いったんバイトで凌いだ後、今度は365日24時間体制のシステム運用会社に契約社員として入りました。
深夜の監視業務が主だったんですが、時間を持て余すうえに契約社員だったので勤務中もけっこう自由。仕事中に、PHP(プログラミング言語の一つ)を独学で学びました。

とある学習サイトでwebテストを解いたりもしましたね。それを何度か送るうちに、ベンチャー企業からスカウトが来たんです。独学を始めてちょうど半年、30歳ぐらいの頃のことでした。

東京の会社だったんですが、当時僕は名古屋にいたので最初は「東京か~」と思ったんです。でも、たまたま友人の結婚式が東京であり、そのタイミングなら、と社長に会うことに。それが採用につながりました。

東京の会社では社長と大喧嘩へ

――東京へ移動してでも転職を、と思ったのはなぜですか。

システムの監視業務は夜勤だったし、暇な時間も多くて少し退屈していたんです。そろそろ正社員で…という思いもありました。

新しい会社で任されたのは、プログラミングで何かを作るという仕事。紙媒体の記事を簡単に作れる編集制作システムを作ったりしました。やりがいも大!……だったんですが。
会社の売上構造について意見したところ、社長が感情的になってケンカになり、結果10カ月で辞めることに

それからは約2年間、フリーターでドラッグストアやスーパーの店員をしました。接客が好きだったのでけっこう楽しかったです。

コラボテクノとの出会い

――家族はいないながらも「20代後半でフリーター」という生活に、不安はありませんでしたか。

辞めた会社との契約上、2年間は同業他社に就くことができなかったんです。でもなんとかなる、なんとかできる、と不安も怖さもありませんでした。
2年経った時、とりあえず知人の紹介でコラボテクノを受けてみたんです。
社長の吉田さんに会って、あっという間に入社が決まりました決め手は吉田さんの人としての魅力。この人についていったら面白そうだな、と思ったからです。

――「接客が好き」でもあるし、人との関わりを重視するタイプなんですね?

エンジニアになる前も「ほんとはずっと机でパソコンをいじるより、外回りで人と接してるほうが性格的には向いてるだろうな」と思ってたくらいなんで。めっちゃ文系っぽいって言われます(笑)。

まとめ

薬学部を卒業後は製薬会社へ。しかし、すぐにそのキャリアを捨て、さまざまな会社で働き、バイトで接客業も経験したという経歴には驚かされました。
普通のエンジニアでは決して語れることのない経験の数々に対し、驚きと同時に、たくましさを感じられました。

次回は、このインタビューの第二弾として、「そもそも、なぜ薬剤師になったのか?そして、なぜ薬剤師というキャリアを捨て去ったのか?」という部分に迫っていきたいと思います。

vol.2『「薬学部」というキャリアを活かさない生き方』 へつづく

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