金融系志望だった経営学部の女子大生がまさかのITエンジニアへ

エンジニア未経験からの挑戦

金融系志望だった経営学部の女子大生が、まさかのITエンジニアへ転職し、活躍されています。しかし、もともと彼女は国際支援に興味があり、その延長線上で金融系を目指していたそう。
では、そんなド文系志望だった彼女がなぜITエンジニアへと転職したのでしょうか?
話を聞いていきたいと思います。

女性エンジニア諸見さんインタビュー(前編)

電子カルテの会社に新卒入社するまでの紆余曲折

――諸見さんは、未経験でエンジニアに転職されたんですよね。

はい。新卒で入社したのは歯科医に電子カルテを販売してサポートし、開発も自社でおこなっている会社でした。
私が所属していたのは、営業サポート保守事業部。電子カルテを売って、その後も使い方を説明したり用途の相談に乗ったりしていました。
歯科医によっては長年放置されたパソコンがホコリをかぶっているようなところもあって、まずは置き場所の確保に始まり、周辺を掃除して、場合によってはデータ移行などの作業をすることも。
トラブルが発生すればまた現場に行ってサポートして…という仕事でした。クライアントと接する機会も多かったです。

――大学での学部は?

経営学部で、経営の歴史を勉強していました。ド文系です。

諸見さんのインタビュー動画もございます。参考にご覧ください。

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幼少期からの夢を諦めた意外な理由

――文系で、そのような会社に入ろうと思ったのはなぜですか。

幼少期から医療系の仕事に興味があってJICA(ジャイカ=国際協力機構)の職員や看護師になりたい」と思っていました。
「発展途上国に対して支援したい」という夢があって、医療面で助けになりたいと思っていたんです。

ところが成長過程で、血が苦手なことが発覚。医療系は諦めて、その代わり

裕福になれば経済的な支援ができるはず

と思い、経営学部に入りました。
「お金持ちになる」が目標だったので、株や投資に強くなりたくて就職は金融希望でした。

金融数社から内定をもらったのですが、そんな中、電子カルテ関連の会社も2社合格。医療系に憧れていた頃の気持ちも残っていたんだと思います。
電子カルテ2社のうち1社は、歯科医に対してコンサルティングのようなこともしていました。

金融志望だったにも関わらず、金融か医療系かでかなり悩みました。
エージェントに言われた、

「株や投資は独学でも勉強できる。でも電子カルテの会社のようなコンサル営業のスキルは、その会社に入らなければ身につけられないものなのでは?」

という言葉が心に刺さったからです。
数日間悩んだ末、とはいえやっぱり証券会社に就職しよう、とエージェントに決意を告げに出向きました。
そこで「じゃあこの会社は本当にもういいんだね? 契約書は破棄するからね?」と念を押された瞬間、急遽決心をひるがえし、気づけば断るはずだった会社の契約書にサインをしていました(笑)。

「転職」という文字が脳裏をよぎり始めた

――紆余曲折があっての就職、いざ働き始めてみてどうでしたか?

自分に合っているなと感じました。
最初は営業スキルと医療系の知識、パソコンなど機械系のノウハウを2ヶ月間でギュッと詰め込み教育されましたが、勉強することは好きなので、苦ではありませんでした。
人にも恵まれ、仕事も楽しかったです。

ただ唯一の難点は、責任者がパワハラだったこと。とても仕事はできる方だったんですが。
唐突に休日出勤が発生することも多々ありました。それが休日出勤としてカウントしてもらえないという待遇面でのマイナス要素もあり、この頃から徐々に「転職」という選択肢が芽生え始めていたのかもしれません。

諸見さんのインタビュー動画もございます。参考にご覧ください。

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テックコンパスとの出会い

――転職を検討するようになって、どんな会社へ行こうと思われたんですか?

「手に職をつける」というのが目標でした。
まわりに看護師、歯科衛生士、保育士、助産師といった技術職の人が多く、出産や育児で一度仕事を離れても復帰しやすくていいなぁと思ったからです。

私は沖縄県出身なんですが、親戚が多く、万が一誰かに何かあった時にはいつでも駆けつけようと思っているので、再度、仕事に戻ってもやっていけるようなスキルが欲しかったんです。
自分の市場価値を高めるためにも…という思いでした。

――場所にとらわれることなく働ける仕事を…と思われたんですね。そこで思い浮かべた職というのは、何だったんですか。

最有力候補はエンジニアでした。
前職で電子カルテの営業をしていた頃、クライアントから「もうちょっとこうできないの?」「こうなると便利なのに」と、問題点を指摘されることがよくあったんです。
それを開発の担当者に伝え、回答をクライアントに説明するのが、現場の私たちの仕事。
そういうやりとりを繰り返すうち、

「自分でもプログラムにさわることができれば、その場で修正できるのになぁ」

と思うように。
その気持ちが「プログラミングの勉強をしたい」というモチベーションにつながりました。

当時はまだ会社を辞めていませんでしたが、いずれ役に立つかもしれないから「今後のために勉強しておこう」という感じでした。
経営学部出身の女性エンジニア

まとめ

幼少期から「医療関係に就職したい」と思うも、「血が苦手」という根本的な理由で断念。
そこから「経済面で発展途上国をサポートしたい」と金融系を目指すも、なぜか「電子カルテの会社」でサインし、エンジニアへの思いが強くなっていったという、まさに「紆余曲折」という言葉がピッタリの人生を語ってくれました。
しかし、人生とは往々にして理想通りにはいかないもの。さらに幼少期は視野が狭いため、知識の量で夢という選択肢が決まってしまうのも事実。
その時、その時で考え、その時で行動するのは人生で非常に大事なことであると、改めて認識させられました。

さて、次回はインタビューの後編。いよいよ転職活動を始めた矢先、コロナ騒動が起こり、求人数が激減で大ピンチに!はたして彼女はどうやって、そのピンチを乗り越えたのでしょうか?
お楽しみにください。

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