前回のインタビューでは、エンジニアに転職しようと思い立つまでの紆余曲折のエピソードを語っていただいた諸見さん。
しかし、いざ、転職活動を開始すると同時に、まさかのコロナ騒動で大ピンチに。けれど、そんなピンチでも「これもネタできる」とポジティブにとらえ、試行錯誤の末、エンジニアとして無事に転職することに成功したとのこと。
では、コロナ騒動の中、彼女はどういった転職活動を行って成功を収めたのでしょうか?
具体的に話を聞いてきました。
女性エンジニア諸見さんインタビュー(後編)
転職活動を開始すると同時にコロナ騒動が発生
――プログラミングを勉強してみていかがでしたか?
正直、転職はまだ本気で考えてはいなかったんですが、いざプログラミングの勉強を始めてみると、少しずつ気持ちが転職に傾き始めました。
最終的に「転職」を決断したのは、地方の本社異動を打診されたから。
「東京で働きたい」と思って沖縄から出てきていたので、これを機にエンジニアへの転職を真剣に考えてみよう、と。
そこで、約3年勤めた会社を退職しました。
こうして、プログラミングの勉強と転職活動を、同時進行することに。
――それがいつ頃ですか?
今年、2020年2月。コロナウィルスの影響が少しずつ出始めた頃です。
求人の数がみるみる減っていき、
「間が悪すぎて笑える。深刻になっても事態は変わらないから、この際ネタにしよう」
とポジティブにとらえていました。
――じゃあ、面接もほとんど受けられなかったのでしょうか。
ところが、電話面接やリモート面接の機会をけっこういただけていたんです。
「こんな状況下でもチャンスをもぎ取ってきてくれるテックコンパス転職!の営業の人たちって、すごいな」
と思いました。ありがたかったですね。
――何社ぐらい受けましたか。
6~7社だったと思います。
私はプログラミングの習得にかなり手間取ってしまったんですが、前職でクライアントとかなりやり取りする職種だったためコミュニケーション的には問題がなく、面接には即対応できました。
ただ、やはりスキルが進んでいないことが、面接の足かせに。コロナで採用そのものが厳しい状況だったこともありました。
「正直に話していたことが実はネガティブ要素になっていた」
と気づいて修正するなど、1回1回面接を受けるたびにテックコンパスの営業の人と反省を重ねて対策を講じる日々。
やがて風向きが代わり始め、数社目で今の会社に合格しました。
まだ入ったばかりですが、今後は上流工程を担当する予定です。クライアントとの折衝が多くなるので、前職での経験も生かされるのではと、わくわくしています。
読書好きの少女時代。しかしプログラミングの勉強にはアダとなる
――子どもの頃はどんな子でしたか。
沖縄の離島で生まれ育ちました。那覇から1時間半ほどのところから、船でさらに1時間くらいかかる島です。姉と兄がいて末っ子なので、甘やかされつつ、おおらかに育ちました(笑)。
保育士だった母が「勉強が好きな子に育ってほしい」と、小さい頃から絵本の読み聞かせをよくしてくれた影響で、本好きな子に。
大自然の中で遊んでばかりな子が多い環境だったので、少し勉強を頑張るとすごく褒められるんです。それでどんどん勉強が好きになり、本好きも相まって読書感覚で教科書を読みまくっていました。
わからないことがあったり気になったりすると、調べずにはいられないタイプ。そうやって探究心が培われたことは、エンジニアになる上でも役立つかもしれません。
ただし、その癖がプログラミングの勉強には裏目に出ました。「表面をざっくり把握する」というスルースキルを持ち合わせておらず、何かを理解するにもやたらと調べるので、時間がかかってしまうんです。サラッと勉強できる賢いタイプではないんでしょうね(笑)。
「この勉強は何につながるのか」
を想像しながら学ぶ反面、その先が把握できていないとなかなか身につかないタイプなんだと思います。
今はまだ学ぶことがどう役立つのかもわからずやっている段階ですが、実践が始まれば点が線としてつながるのではと思っています。そうなってくると、新しいことを勉強した時の習熟度も早く深くなる気がします。
プログラミングの勉強が進まずモチベーションが落ちた時期
――これから、どうなっていきたいですか。
コンサルティング営業をしていた前職を活かして、上流工程を極められるようなエンジニアになりたいです。お客様の要望に応えられるよう、スキルをしっかり身につけて、成長していきたいですね。
まずは、自社とクライアントとの架け橋になれるようがんばりたいです。
「あなたがいないとまとまらない」
と言われるような、頼れる人材になるのが理想。今はまだ「人材」ですが、やがては「人財」になりたいなと…。
プログラミングに関しては、仕事とは関係なく趣味で何かがつくれるようになるとかっこいいなぁ、と憧れを抱いています。下流も上流もガンガンできるような人になれれば。
――諸見さんのように、プログラマーを目指してみたいけれど経験がないからと躊躇している人に、何かアドバイスはありますか。
コロナ禍なので「チャレンジしてみれば」とは気軽に言い難いんですが…。
プログラミングの勉強が進まずモチベーションが落ちた時期があったんですが、そんな時、テックコンパス転職!の人たちは
「もしかしたらほかの道が向いているかもしれない」
と相談に乗ってくれました。
テックコンパス転職!って、なんとしても無理にエンジニアにしようというのではなく、その人の適性をニュートラルに見てくれるんです。
何度も面談して私の気持ちを聞いてくれ、現実的なアドバイスをくれました。
「もし合わないと感じるなら、今からでも行き先を修正したらいいんじゃないかな」
と言ってもらえ、そのことで気が軽くなって、逆に「エンジニアになりたい」という初心を取り戻すことができました。
結局、経験やスキル・実力以上に「思いの強さ」が大事なんだな、と今回の転職活動で強く感じました。
学生時代、部活の先生に
「思ったことしか実現はできないから、まずは何かを思い描け」
とよく言われましたが、そのとおり。何になりたいか、自分に正直になってよく考え、目標を立てることが重要だと思います。
――これからエンジニアという職種は、どうなっていくと考えますか。
今後、プログラミングの必要性ってどんどん少なくなっていくと思います。
今後は、プログラミング不要でwebサイトを立ち上げられるソフトの開発がさらに進み、自動プログラミングが発達するはず。だからこそ、初期のアイディアを生む発想力や、クライアントとうまく橋渡ししてまとめられる上流工程が重要な時代になるのかなと思います。
私がこれからやりたいと思っていることとまさにリンクしているので、とてもやりがいを感じています!
まとめ
コロナ騒動で、始めたばかりの転職活動がまさかの大ピンチになってしまった諸見さん。
しかし、テックコンパスの手厚いサポートもあり、なんとか成功を勝ち取ったことは本当に凄いことだと感じました。
もちろん、本人のコミュニケーションスキルなどの土台もさることながら、きちんとした反省と次回への対策が重要であるということを改めて感じさせられました。
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